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1993-11-11
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14KB
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302 lines
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動くざんすプレイヤー V2.1 L15
『MOVPLAY2.EXP』
Copyright(C) 1992,93 by メルキュール(染川 淳)
Hiroshi TODA(戸田 浩)
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【概要】
Oh!FMTOWNSではおなじみとなった標準の動画システム「動くざんす」用データの
再生プログラムです。拡張子が.MOVと.V02の両方の形式に対応しています。太っ腹
に以前収録された『MOVPLAY.EXP』とはユーザインターフェースが異なります。
『MOVPLAY2.EXP』では、拡張ライブラリII(GUIライブラリ)の使用により、
画面表示や操作感はシステムソフトウェア収録のソフト(TownsMENU など)とほぼ
同じになっています。
今後も MOVPLAY.EXPは提供されるのですが、事実上こちら(MOVPLAY2.EXP)が動
くざんす標準再生環境となります。用途や気分によって使い分けてください。
【対応機種&OS】
当然のことながらFMTOWNS全機種対応です。ただ、快適に使うにはそれなり
に多めのメモリを積んでおいてください。4Mバイトくらいでも大抵のデータはメ
モリ上での再生が可能ですし、メモリが足りなければディスクから随時読み込む再
生方式でなんとか再生が可能です(2Mバイトでも標準構成なら大丈夫ですが、RAM
DISKを使ったりしていると保証の限りではありません)。
OSは、TownsOS V2.1L20以降を推奨しますが、V2.1L10でも一応動作は確認して
います( L10においてビデオ出力はVTBIOS.NSDが対応してないので、できない)。
V1.1上では動作しません(はやくV2.1にしましょうね)。
【準備】
使用するにあたって、まず TownsMENUにアイテム登録してください。アイテム登
録の方法は分かると思いますから、ここでは説明しません。この時、標準の設定の
ままで登録して構いません。パラメータなどはなくても構いません。
それから、ビデオ出力したいのならば、 TownsMENUの『設定』の中にあるビデオ
モードONをクリックしてVTBIOS.NSDを事前に組み込んでおきます。こうすれば、プ
ログラムで表示モードの設定を変更することができるようになります。逆にこれを
やっておかないと、ビデオ出力はできません。
.IF2設定をしておく方法もあるのですが、それについては【操作法その2】を参
照してください。
【操作法】
アイテムをダブルクリックして起動すると、ありきたりの見慣れた画面になりま
す。この状態からファイルを選んだり、再生時の設定を変えたりします。操作には
主にマウスを使用します。感覚的にはTownsMENUなどと同じです。
左端の『動くざんす』と書かれたメニューからは、『About (著作権やバージョ
ン等の表示)』やサイドワーク、それから動くざんすプレイヤーの終了を選択する
ことができます。
その右隣の『ファイル』と書かれたメニューでは、動くざんすデータの『ファイ
ル選択』と『再生』が選べます。また、再生中にこのメニューを開くと再生の『中
断』を選べます(『再生』と『中断』はトグルになっていて、再生中かどうかで切
り替わります)。
『設定』と書かれたメニューを選ぶとダイアログが開き、再生時の設定を決める
ことができます。
右端のボタンは終了ボタンです。押せば動くざんすプレイヤーを終わらせます。
メニューの構造はこんな感じですね。
+-- 『動くざんす』
| +-- 『About』
| +-- サイドワークいろいろ
| +-- 『終了』
|
+-- 『ファイル』
| +-- 『ファイル選択』
| +-- 『再生』←→『中断』
|
+-- 『設定』
|
+-- 終了ボタン
ショートカットキーには次のものが使えます。
CTRL+SHIFT+A:『About』選択と同じ
〃 +L:『ファイル選択』選択と同じ
〃 +P:『再生』選択と同じ
〃 +S:『中断』選択と同じ
〃 +Q:『終了』を選択かもしくは終了ボタンを押したのと同じ
『About』 :著作権やバージョンの表示をさせます。再生中でも見ること
ができます。ただし、再生モードなどによって一時的に画面
が止まることがあります(止まる場合の方が多い)。
『終了』 :動くざんすプレイヤーを終了させます。
『ファイル選択』:動くざんすのデータ(拡張子が.MOVか.V02のみ)をファイル
ガイドウィンドウで選びます。選択すると、そのデータの1
コマ目が表示されます。
『再生』 :ファイル選択で選んだデータを最初から再生します。再生中
はマウスの右クリックでメニューバーとマウスカーソルを消
すことができます。再びメニューを出すには、もう1回マウ
ス右クリックです。
また、.V02をリピートモードにしなかった時には、再生が終
了した時点でメニューが表示されます。
『中断』 :データの再生を中断します。再生中のみこのメニューが現れ、
選択することができます。
『設定』 :ダイアログが現れ、そこでいくつかの再生時のモードを設定
します。この中では
・ウェイト(再生時にどれだけ遅くするかを決める値)
・表示モード(VTBIOS.NSDをあらかじめ組み込んであればこ
この設定が可能。ビデオ出力できる表示モードにするかど
うか切り換える)
・データ保存領域(全部のデータをメモリに置くか、ディス
クから随時読み込ませるか)
・表示倍率(どのくらいの大きさで画面に表示させるか)
・リピートモード(.V02ファイル再生時に、.MOVファイル同
様リピートさせるかを決める。.MOVファイルでは無効)に
ついてそれぞれ設定を変更できます。
変更したとおりでよければ『設定』を、間違えがあって取り
消したければ『取消』を選びます。これで設定は完了です。
設定後、設定された結果をもとに1コマ目が再表示されます。
なお、ここでの詳しい設定の内容についてはOh!FMTOWNSのバック
ナンバーもしくは動くざんすのドキュメントファイルを参照して
ください(さすがに書き切れないよ~ (T_T))。けれど読まなく
ても適当に使っていればなんとなくわかるとは思います。読んで
も分からなかったら使って覚えましょう(^_^)。
【操作法その2】
コンソールが使える環境から次のようにコマンドを入力して再生させることもで
きます(バッチファイルからでも可能)。
↓動くざんすプレイヤーはフルパスで指定
D>RUN386 D:\T_TOOL\MOVPLAY2 GRIN.MOV
↑動くざんすデータファイル名(拡張子含む)
この場合ファイル名が指定されているので、カレントディレクトリのGRIN.MOVが再
生されます。拡張子は絶対に必要です。
再生中もいつものように中断などの処理はできますし、再生が終われば動くざん
すプレイヤーのメニュー画面になります。単に起動してメニューを消し、再生して
いるだけです。
また、次のようなオプションスイッチを指定することができます。
-V1 : ハイスキャン,画面拡大率 0.5倍
-V2 : ハイスキャン,画面拡大率 1倍
-V3 : ハイスキャン,画面拡大率 1.5倍
-V4 : ハイスキャン,画面拡大率 2倍
-V11 : ロースキャン,画面拡大率 0.5倍
-V12 : ロースキャン,画面拡大率 1倍
-V13 : ロースキャン,画面拡大率 1.5倍
-V14 : ロースキャン,画面拡大率 2倍
-V17 : ロースキャン,画面拡大率 1倍(MOVPLAY.EXP との互換を保つため)
-V18 : ロースキャン,画面拡大率 2倍( 〃 )
-V : ロースキャン,画面拡大率 1倍( 〃 )
-D : データ保存領域をディスクに設定(ディスク再生)
-M : データ保存領域メモリに設定(メモリ再生)
-R : リピートモードON(.V02のみ有効)
試しにハイスキャン、拡大率2倍、ディスク再生ならば、
D>RUN386 D:\T_TOOL\MOVPLAY2 GRIN.MOV -V4 -D
とします。順番は特に関係ありません。ただし、ビデオモードがONになっていない
ときにロースキャンを指定してビデオ出力させようとしてもできません。その場合
同じ拡大率のハイスキャンに強制的に置き換えられます。
デフォルト(特別に指定しない状態)のオプションスイッチは、-M -V2となって
います。
ちなみにファイル名なしでパラメータだけを指定した場合は、起動直後の状態が
パラメータに従った状態になります。デフォルトの設定に納得がいかない人はアイ
テム登録するとよいでしょう。
と、ここまで書けば分かるでしょうが、MOVPLAY.EXPと同じようにTMENU.IF2に設
定することで、動くざんすデータをダブルクリックするだけで再生させることがで
きます。当然オプションスイッチも使えます。下の設定例を見れば、自分でできま
すね。
MOV,10,20,F:\ZANSU\MOVPLAY2.EXP -M
V02,10,20,F:\ZANSU\MOVPLAY2.EXP -D -R
これを参考にして、自分で好きなようにやってみてください。
【!注意点!】
1.再生中には設定を変えることはできませんし、終了させることも、データを読
み込ませることもできないようにしています。それぞれを選ぶには、まず再生
を中断させてからにしてください。
2.メモリ再生では、搭載メモリに依存します。メモリが足りない場合は『再生』
を選ぶと『メモリが足りない!』警告を出しますので、その時は慌てず騒がず
ディスク再生に切り替えてください。.MOVではかなり遅くなりますけれど.V02
では高速なメディアであれば再生速度に影響はありません。さすがにフロッピィ
ディスクやCD-ROMでは影響が出ますけど。
3.再生時にはCDと内蔵音源以外は全てミュートされます。再生したとたんに音
が聞こえなくなったからといって驚かないように。
4.ディスク再生を行うときには、データのあるメディアは高速のメディアである
ことが必須です。ハードディスクやMO(光磁気ディスク)ならいいのですが、
フロッピィディスクやCD-ROMではまずまともな再生ができません。仮に無理や
り見れたとしても、正常にプレイヤーが動作できる保証はできませんからその
つもりで(データが追いつかなくてプレイヤーが暴走してしまうする可能性が
ないわけではない)。まず高速なメディアにデータを移して、そちらから再生
するようにしてください。ハードディスクはないがメモリは多めにあるぞって
人はメモリ再生させた方がいいですぞ。
【ひ・み・つ】←なんだこりゃ?
内部的に改良された動くざんすライブラリ(再生専用)と、GUIライブラリの
組み合わせでできたのがこのプログラムです。
実は、ソースリストを見てもらうと、GUIライブラリのユーザにとって結構い
いかな?っていう部分があるのが分かるかもしれません。そうじゃないかもしれま
せんけど。←このへんが弱腰(^^;)
ソースリストはまだ現在も改良中なこともあって公開できませんが、いずれ何ら
かの形で公開する予定です。その際に、GUIライブラリから動くざんすをGUI
の拡張された部品として操作できるようになったライブラリも同時に用意します
(今もこの動くざんすの再生は、GUIの部品の1つとして中途半端ながら動いて
います)。
分かる人には分かるこの3行・・・
MMI_SendMessage( movobj, MM_LOAD, 1, filename ) ;
MMI_SendMessage( movobj, MM_SHOW, 0 ) ;
MMI_SendMessage( movobj, MM_PLAY, 0 ) ;
う~んやっぱ分からないだろうな・・・。まぁ、そういうものになるってことです。
【L10との相違点】
太っ腹FD(Oh!FMTOWNS '93年3月号)収録版である L10に対し、以下の点が変
更されています。
1.メモリ不足などのエラーに対し、アラート(警告)を出すようにした。
2. VDSYSによって.V00から.MOVにコンバートされたデータ(正しくは、320×240
でない.MOVファイル全般)がうまく表示できないというバグを修正。
3.従来、再生中は内蔵音源以外すべてミュートするようにしていたが、どうもい
まいち扱いづらいようなのでCDのみミュートの対象から外した。
4.設定中のループモードとされていた項目を、リピートモードに変えた。単に表
記を変えただけである。意味合いは今までと全く同じ。
5.動くざんすエンジン部(.MOV再生)を改良。映像が音声に先行することがなく
なった。
6.新VDSYS(今回のフリコレ6に同時収録)のデータに対応。
7.ビデオ出力画面モードが使用可能になった。ただし、事前にビデオモードONに
しておく(VTBIOS.NSDを組み込んでおく)必要がある。これは MOVPLAY.EXPと
実現方法が異なるので、.V02データでもビデオ出力できる。 TownsGEARと同じ
方法である。
8.コマンドラインからファイルを指定しての実行が可能になった。また、それに
伴ってオプションスイッチを渡すことで初期設定を決めることができるように
もなった。
9.その他細かいバグを修正。
といったところです。一応これだけ修正したことでひとまず動くざんすプレイヤー
はフルセットになったと言っていいでしょう。・・・・といいつつ制限があったりする
のが悲しひ・・・・。
【現バージョンの制限】
動くざんすのライブラリ(エンジン部)とプレイヤープログラムとが並行開発さ
れていることや時間の都合等から、現バージョンにはいくつか制限があります。そ
の点は了承願います(太っ腹収録からほとんど時間なかったから…)。
1.一時停止の機能がない。
これは将来的には制限でなくなるはずです・・・・が、もしかすると仕様になってし
まうかもしれません。いや~、これでも結構減らせたものであります。
【将来への布石】
いくつか要望が来てまして、そのうちいくつかは今後取り入れていくかもしれま
せん(決定ではない)。テキスト表示(動くざんすデータのドキュメントファイル
を読む)機能や、TIFF表示(?)機能など・・・・でもこれなんかを実現していくと訳
の分からないものになりそうなので、今のところ何とも言えないです。
【著作権】
・このプログラムは一般的に言われるフリーソフトウェアです。
・このMOVPLAY2.EXPの著作権は作者であるメルキュール(染川 淳)及び戸田 浩
に帰属します。ただし、著作者人格権以外の権利は放棄しますので、転載・配布
は自由です。配布時にはこのドキュメントと実行ファイル『MOVPLAY2.EXP』を必
ず対にしてください。
・無断で内容を書き換えることは許可しません。
・商利用に関して、制限はありません。ただし、作者の権利を侵害するようなこと
はしないでください。
・このプログラムを使用して生じたいかなる損害に対して作者は一切の責任を負い
ません。
【謝辞】
GUIライブラリによるプログラミングの指導、及びプログラムのデバッグまで
手伝っていただいた、ま~くん師匠に、この場を借りてお礼申し上げます。
<(__)>ペコっ
1993年3月10日
written by メルキュール(染川 淳)
NIFTY-Serve ID:MHH00266
PC-VAN ID:TWM78095
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※このプログラムはHighC Compiler V1.7にてコンパイルされました。